水道用語リスト:ソルダー・総括メータ方式・送配水システム

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ソルダー
金属を接合するために使用される材料で、通常は低融点の合金です。ソルダーは、電子工学、配線、配管、宝飾品製作などさまざまな産業で使用されます。主な用途は、部品や配線の接合、電子基板の組み立て、水道管の接合、宝飾品の製作、ステンドグラスの作成などです。
ソルダーの特徴と主な要素について説明します。

●融点
ソルダーは、低温で融解する合金です。融点は通常、摂氏約180度から約300度の範囲にあります。これにより、接合する材料の融点を下げずに接合できます。
●主要成分
ソルダーの成分は異なる合金によって異なりますが、一般的なソルダーの主要成分には、スズ(tin)と鉛(lead)が含まれることが多いです。ただし、環境への悪影響や健康へのリスクがあるため、鉛フリーソルダーが普及しています。
●フラックス
ソルダーはしばしばフラックスと呼ばれるフラックス剤と一緒に使用されます。フラックスは、ソルダーが材料に均一に広がり、酸化を取り除いて接合を容易にする役割を果たします。
●使用方法
ソルダーは、熱源(通常ははんだごてまたははんだこて)を使用して融解させ、接合したい材料に塗布します。冷却すると、ソルダーは固体となり、材料を接着します。
●鉛フリーソルダー
環境への影響や健康へのリスクを軽減するため、多くの国で鉛フリーソルダーが規制によって推奨されています。これは主にスズ、銀、銅などの材料で構成されています。

ソルダーは、電子部品の実装、配管の接合、ステンドグラス制作など、さまざまなアプリケーションで使用され、材料の信頼性や耐久性を向上させる重要な要素となっています。



総括メータ方式
一般的には電力の利用量や料金を計測する方法を指します。これは、電力メータやガスメータなどの計測装置を使用して、特定の時間間隔で計測された利用量を合算し、合計量を算出する方式です。
主に電力やガス、水道などの公益事業で使用される計量方式であり、利用者が一定の時間間隔で発生する利用量を総括して請求や分析に利用します。
以下に、電力を例にした総括メータ方式の概要を説明します。

●計量装置
各利用者ごとに電力メータが設置されています。このメータは、電力の利用量を定期的に計測します。
●計測間隔
一定の時間間隔(例 毎日、毎月)で電力メータが利用量を計測します。この間隔を計測周期と呼びます。
●利用量の合算
計測周期ごとに計測された電力の利用量を合算し、その間隔内での総利用量を算出します。
●請求や分析
総利用量は、請求書の作成やエネルギー効率の分析などに利用されます。また、電力会社はこの総利用量をもとに料金を請求します。

この方式は、利用者の電力やエネルギーの利用状況を把握しやすく、料金の請求も総利用量をベースに行うため、効率的に運用されています。また、電力やエネルギーの効率改善のためのデータ分析にも役立つ重要な手法です。



送配水システム
送配水システムは、水を供給、分配、利用するためのシステムであり、主に都市や地域の水道インフラストラクチャーを指します。このシステムは、水源から水を取り入れ、清浄化、配管、貯蔵、そして最終的に利用者にまで送り届ける役割を担います。
以下は送配水システムの主要な構成要素と機能についての説明です。

●水源
水源は、河川、湖、貯水池、地下水、浄水場など、水を取得する場所を指します。これらから取得した水は、次の段階で清浄化が行われます。
●浄水場(水処理施設)
取得した水を浄水場で清浄化し、安全で飲用可能な水にする処理が行われます。処理にはろ過、消毒、沈殿、凝集、脱塩などが含まれます。
●配水管網
清浄化された水は、配水管網を通じて都市や地域の家庭、事業所、公共施設に供給されます。これらの配水管は様々な径や材料で作られています。
●貯水槽 ・貯水塔
水は貯水槽や貯水塔に貯められ、需要が変動する時間帯にも一定の水圧で安定して供給する役割を担います。
●ポンプステーション
地形や需要によって水を押し上げるためのポンプが設置されたポンプステーションがあります。
●利用者への供給
最終的には、家庭や事業所などの利用者に水が供給されます。水は蛇口やシャワーなどを通じて利用者に届けられます。

送配水システムは、安全で効率的な水の供給と利用を確保するための重要なインフラストラクチャーであり、公共衛生や経済発展において不可欠な役割を果たしています。